ボクシング 亀田和毅が少年院で講演「約60名の子ども達はエネルギッシュ、逆に元気をもらった」
プロボクシングジムのTMKは12日、所属する元世界2階級王者でWBA世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(31)が社会貢献活動として1日に浪速少年院(大阪府茨木市)を訪れ、講演したことを発表した。
和毅は昨年末、TRYBOX平成西山ジムから移籍した際、社会貢献への意欲を見せ、今回実現した。
同ジムを通し、「今回、人生で初めて講演会のお話を知り合いからいただき、少年院の子供達へ向けてお話をしてきました。約60名の子ども達は、どの子もエネルギッシュで、中にはボクシングの世界チャンピオンになりたいという目標を持った子供もいた事に驚きました。元気・勇気・希望などを届けるつもりで行きましたが、逆に元気をもらい良い刺激となりました」と、コメント。
今後、卒院した子供たちにボクサーとして関わることも視野。「様々な環境下に生まれ育った事は変えようのない事実で、また過去に起こしてしまった過ちも人それぞれ。その中でも有り余ったエネルギーを間違った方向に今後は使わないように更生して卒業してもらいたいと思います。今後、選手育成の部分でもセレクション対象に入れてプランを練っていきたいと思います」と、語った。
和毅は前世界バンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)との対戦が目標。まずは尚弥と同じスーパーバンタム級で世界王座奪還を目指す。2月25日にはWBA同級13位のルイス・カスティージョ(メキシコ)と世界前哨戦を行い5回TKO勝ちを収めた。
◆浪速少年院 国内初の少年院として大阪府茨木市に設立。間もなく創立100周年を迎える。令和4年の新収容者の非行名は、大麻取締法違反、窃盗、傷害の順で多く、17歳から19歳が約6割を占める。収容定員は160人。令和4年の1日平均収容人員は59人。