井上尚弥 練習中に拳痛めフルトン戦延期 骨に異常なしも苦渋の思いで決断

 世界戦延期が決まった井上
 井上尚弥の拳の負傷について説明する大橋秀行会長
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 ボクシングの大橋ジムは22日、バンタム級で世界4団体王座統一を果たした井上尚弥(29)=大橋=が練習中に拳を痛めたため、5月7日に横浜アリーナで予定していたWBCとWBOのスーパーバンタム級統一王者・スティーブン・フルトン(28)=米国=との世界戦を延期すると発表した。7月に首都圏で開催予定。拳の筋を痛めたが、できる範囲で練習は継続しており、井上尚はジムを通じて「万全の状態でリングに上がるため、まずはけがの回復に努めたい」とコメントした。

 世界が注目するビッグマッチが思わぬ形で延期となった。横浜市内のジムで会見した大橋会長は、井上尚が3月10日ごろにメキシコ人とのスパーリング中、どちらかの拳を痛めたと説明。「大谷、村上を抑えて日本プロスポーツ大賞を取った至宝、井上尚弥なので難しい判断だったが、医師とも相談して延期の道を選んだ」と明かした。

 スーパーバンタム級に階級を上げ、より強度の高いトレーニング、強いパンチを打つ練習をしてきたことが負傷につながったという。練習は継続していたが、痛みが引かず検査を行った。幸い骨には異常なしも、16日に本人と大橋会長、井上真吾トレーナーと会談。井上尚は「大丈夫です」と5月開催へ意欲を示していたが、大橋会長は「尚弥には万全の状態で試合をしてもらいたかった。最終的には私の判断」と苦渋の思いで延期に踏み切ったと明かした。

 フルトン陣営は21日に延期を了承。後日、7月の詳細日時、場所を決定する。井上尚はジムを通じ「延期を受け入れてくれたフルトン陣営には感謝致します」とコメント。開催予定の7月に向けては「熱い試合をお見せできるよう準備していきたい」と決意を明かした。

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