“サラリーマンボクサー”阿部麗也が初の世界挑戦権獲得、元2階級制覇王者のマルティネスに大差判定勝ち

 12回、キコ・マルチネス(左)にパンチを出す阿部麗也(撮影・堀内翔)
 6回、キコ・マルチネスに左ボディを放つ阿部麗也(撮影・金田祐二)
 ラウンドガール(撮影・金田祐二)
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 「ボクシング・IBF世界フェザー級挑戦者決定戦」(8日、有明アリーナ)

 同級3位の阿部麗也(30)=KG大和=が、元世界2階級制覇王者のキコ・マルティネス(37)=スペイン=を117-111、119-109、119-109の3-0判定勝ちで、初の世界挑戦権を手にした。

 マルティネスは、2014年に長谷川穂積を7回TKOで下した元2階級制覇王者。2回に左フックで腰を落としかける場面はあったが、その後はボディー、アッパー、フックと多彩な攻撃で大差をつけた。相手がプレッシャーを強めた中盤以降も、何度かロープを背負わせてラッシュをかけ、KO寸前まで追い込んだ。

 「無事に勝ってホッとしている」と阿部。強い圧をかけてくるマルチネスについては「想定していた」と言い「自分のパンチをいかに当てるか、サイドに動きながら相手の距離につきあわないようにした」と話した。

 自動車関連の会社に勤務する“サラリーマンボクサー”は、「明日は日曜。月曜からまた日常が戻る」と家族を養っている。「会社の協力があって、仕事と両立できている。感謝を忘れず仕事と両立して、世界をとって世のサラリーマンの背中を押せたらなと思っています」と“サラリーマンチャンプ”を目指す。

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