那須川天心に判定負けの与那覇 センスに脱帽「吸収力がすごい。もっと上にいく」 「打ち分けとか技術も思ったよりあった」
「ボクシング・6回戦」(8日、有明アリーナ)
日本バンタム級2位・与那覇勇気(32)=真正=は那須川天心(24)=帝拳=の鋭い左、スピードに出足を止められ、なすすべもなく散った。
「クリンチ際、もみ合いはキックで首相撲があるので慣れていると思った。隙間を打ってきたり…。ボクシングの動き自体はスピードはもちろんあるけど、打ち分けとかボクシングの技術も思ったよりあった」と、脱帽した。
2回、後頭部にフックを浴び、手を付いたところをダウンと取られる不運もあった。「よけながらパンチをもらって手を付いた。あれはルール。仕方がない」と、受け入れた。
体をトリッキーに振り、距離を詰めたかったが、ことごとく突き放された。4回、ラッシュを浴び、KO寸前まで追い込まれながら耐えたのは意地だった。「倒す感じのタイミングでもらったら危ないと思った。ガード越しにもらっていたので大丈夫だったけど、下がりながらもらったら倒れると思う」と切れのあるパンチも効いた。今後の天心に関し「吸収力がすごい。もっと上にいく」と、能力は計り知れない。
目立ちたがり屋でビッグマウスでも盛り上げて来た。5万人超の大舞台を初経験。「勝たなくては意味がない。応援してくれた人に応えられず悔しい」とショックをあらわにした。