京口紘人、3階級制覇へ再起 5・20復帰戦フライ級転向 「もう一度はい上がって、世界のベルトを巻く」

 前WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(29)=ワタナベ=が11日、都内の所属ジムで会見し、フライ級に転向して3階級制覇を目指す意向を明かした。昨年11月の王座陥落以来となる復帰戦が、5月20日に東京・墨田区総合体育館で行われるローランド・ジェイ(26)=フィリピン=とのフライ級10回戦になることも発表された。まずは再起戦に勝利し、世界への道を切り開く。

 失意のどん底からはい上がり、京口はベルト再奪取への決意を明かした。昨年11月。寺地にTKO負けでプロ初黒星を喫し去就についても悩んでいたが、階級を上げて、3階級制覇へ挑戦する。

 「自分自身もう一度はい上がって、世界のベルトを巻くことを目標にまた頑張りたい。3階級にチャレンジする意味は大きい」

 寺地とのWBA、WBCライトフライ級王座統一戦を思い起こすほど、再起にかける意欲が湧いてくるという。「拳四朗選手の強さを再認識した。自分もああいう試合をやりたいしもう一度あの舞台に立ちたいと思った」と決意をにじませる。

 フライ級で成功するため、持ち味の機動力を維持しながら筋力アップに着手している。1月以降、下半身強化へ千葉の館山砂丘を走り込み、持久力も上げてきた。「最終章じゃないけど、もう10年もやれるもんじゃない。日々頑張りたい」。一日も無駄にしない思いで、トレーニングに励んでいる。

 1月にはインフルエンサーの「あきまっくす」こと若林亜希さんと結婚。アスリートフードマイスターの資格を持つ夫人が管理する玄米中心の食生活で、コンディションを維持。「結婚していいことしかない」とのろける京口は「来年あたりに世界戦に挑戦できれば」と青写真を描くが、まずは昨年の悪夢を払しょくするためにも再起戦に集中する。

 ◆京口紘人(きょうぐち・ひろと)1993年11月27日、大阪府和泉市出身。大商大時代は主将。アマ戦績は52勝(8KO)14敗。16年4月プロデビュー。17年2月に東洋太平洋ミニマム級王座を獲得。同年7月にホセ・アルグメド(メキシコ)からIBF世界同級王座を奪取し、2度防衛後に返上。18年12月にヘッキー・ブドラー(南アフリカ)を破ってWBA世界ライトフライ級王座を獲得し、2階級制覇。22年11月にはWBA・WBC世界ライトフライ級王座統一戦に敗れた。プロ戦績は17戦16勝(11KO)1敗。162センチ。右ボクサーファイター。

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