兄弟世界王者の重岡優大 インフル感染王者との統一戦へ宣戦布告「覚えておけよ」弟銀次朗も再戦闘志

 5回、ウィルフレド・メンデス(左)のボディーに右フックをたたき込む重岡優大(撮影・西岡正)
 WBC世界ミニマム級暫定王者になった重岡優大(奥)と抱き合うIBF世界ミニマム級暫定王者の重岡銀次朗(撮影・堀内翔)
 ポーズを決める(左から)鬼越トマホークの坂井良多、重岡優大、弟の銀次朗、金ちゃん(撮影・堀内翔)
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 「ボクシング・ダブル世界戦」(16日、代々木第二体育館)

 IBF世界同級暫定王座決定戦で、同級4位の重岡銀次朗(23)=ワタナベ=が同3位のレネ・マーク・クアルト(フィリピン)に9回2分55秒KOで勝利し、初戴冠を果たした。直後のWBC世界同級暫定王座決定戦では、同級3位の重岡優大(25)=ワタナベ=が同級7位・ウィルフレド・メンデス(26)=に7回25秒KO勝利。日本プロボクシング史上初の兄弟同日、同階級世界王者誕生となった。

 優大は今回、WBC正規王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)と対戦する予定だったが、直前に相手がインフルエンザ感染を理由にドタキャン。世界戦中止の危機となったが、代役としてメンデスとの暫定王座決定戦が決まり、アクシデントを乗り越えて兄弟世界王者に輝いた。

 優大は、因縁のパンヤとの統一戦について「間違いなく俺たちの方が強いし、早くやりたいですね。今からでもできるっす。今すぐやりたい。燃えている」と闘志全開。「明日から練習を始める勢い。もっとボコボコにバチバチにやってやるっす。正規王者のパンヤ、覚えておけよ」と宣戦布告した。

 また、銀次朗も1月の世界初挑戦ではIBF正規王者のバラダレス(メキシコ)に対して優位に戦ったが、バッティングでまさかの無効試合となった。今大会での再戦もかなわなかったが、今後の統一戦の可能性について「あの日の屈辱を返すとかじゃなく、早くこの階級で一番と証明したい。もし(バラダレスが再戦を)やってくれるなら、公平な試合をちゃんとできれば。試合が決まれば後は勝つだけなので、勝つ自信はもちろんある。課題は今日もいっぱい残ったので、今後全選手に勝つために、もっともっとまだまだ強くならないと」と力を込めた。

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