松本圭佑 国内4組目の親子王者 父・好二氏と同じ日本フェザー級「肩を並べることができた」
「ボクシング・日本フェザー級王座決定戦」(18日、後楽園ホール)
判定勝利で名前がコールされた瞬間、松本圭佑(大橋)は力強く右拳を突き上げた。父・好二トレーナーと同じフェザー級で親子での日本王者を達成。日本ボクシング界では4組目の快挙だ。「ベルトを取れてホッとしています。小さいころから父を超すという目標で、きょうは肩を並べることができてよかった」。応援に駆けつけたジムの先輩である井上尚弥・拓真兄弟にも祝福され、喜びをかみしめた。
ここまで7戦7KOと圧倒的な強さを見せてきたが、世界ランカーの佐川を相手に厳しい戦いを強いられた。左右のストレートを的確にヒットさせるも、五回にボディーに打ち込まれグラッときたが必死に耐えてみせた。セコンドの父から「ポイントアウトできる」とアドバイスを受け、着々とポイントを重ねて3-0の勝利。「今までで一番、しんどかった」と振り返った。好二氏は「プレッシャーにつぶされそうになったけど、よくやったと思います」と感慨深げ。大橋ジムのホープが世界への一歩を踏み出した。