井岡一翔VSフランコ 6・24再戦 2022年大みそかドロー 他の選択肢捨て、今度こそ「彼と決着をつけたい」

 フランコとのリマッチに向け決意を語った井岡一翔(撮影・佐藤厚)
 リモートで会見に参加したフランコ(右)
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 ボクシング前WBO世界スーパーフライ級王者で、WBA世界同級6位の井岡一翔(34)=志成=が24日、都内で会見を開き、昨年の大みそかにドロー決着となったWBA同級王者ジョシュア・フランコ(27)=米国=と、6月24日に同級タイトルマッチ(大田区総合体育館)を行うと発表した。「自分としては一番望んでいた。必ずチャンピオンになる」と王者返り咲きへの決意を込めた。

 井岡は表情を引き締め、前回のドロー判定の悔しさを晴らすと力を込めた。「対戦できてうれしいです。気合が入っている。6月24日は大みそかの続き。勝利につながるところをお見せします」。今度こそ誰もが納得する形で勝利をつかむと誓った。

 他の選択肢を捨ててまでも、打倒フランコとの即再戦を最優先させた。「ダイレクトリマッチでないと意味がないと思った」と井岡。2月には保持していたWBOのベルトを返上。義務付けられていた同級1位・中谷潤人(M・T)との対戦を回避してまで、「彼と決着をつけたい」とフランコとの対戦にこだわった。他の選手との試合を挟まないことで、引き分けに終わった前回の決着をつけることに集中できる形を選んだ。

 前回の対戦では負けたら引退の覚悟も示していた。次戦への思いについて「負けたら引退という浅はかな思いよりも、かなりの覚悟を持って臨まないといけない。ボクシングを続けられない恐怖や不安と戦って、自分自身に打ち勝ちたい」ときっぱり。不退転の決意で拳を交える覚悟だ。

 5月には米国ロサンゼルスでトレーニングに励む。「挑戦するものにしか見せられない景色を皆さんに見せたい」。日本人唯一の4階級制覇王者は、熱い思いで再び世界のベルト奪取への準備を整える。

 ◆2022・12・31井岡VSフランコ戦VTR

 前半は積極的に攻めるフランコが手数で勝りポイントを大きくリード。井岡は7回から左ボディー、右アッパーで反撃を開始し、ポイントを挽回したが逆転には届かず。手数でフランコ、有効打で井岡と採点の判断が分かれ、ジャッジは1人が115-113でフランコを支持、残る2人は114-114で引き分け。結局、井岡側からは0-1の「マジョリティドロー」となり、ともに王座は移動せず、それぞれが防衛した格好となった。

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