「ボクシング・ＷＢＯ世界スーパーフライ級王座決定戦」（２０日、ラスベガス）

　前ＷＢＯ世界フライ級王者の中谷潤人（２５）＝Ｍ・Ｔ＝が、アンドルー・モロニー（３２）＝オーストラリア＝に１２回２分４２秒、ＫＯ勝ちした。試合終了直前、カウンターで強烈な左フックを浴びせて相手を失神させるという衝撃ＫＯ決着。２階級制覇を達成した怪物サウスポーは、早くも他団体王者との統一戦に意欲を燃やした。プロ戦績は無敗の２５連勝（１９ＫＯ）。

　ＷＯＷＯＷの中継で中谷の王座決定戦を解説した元ＷＢＡ世界ミドル級スーパー王者の村田諒太氏（３７）は「試合も面白かったし、派手なＫＯで勝って米国での評価が上がるのでは。いい形のＫＯだった」と称賛した。階級を上げて増した破壊力には「減量苦から解放されたのが大きいのでは。元気に動けるのはプラス」と分析。今後の統一戦の展望については「やって面白くなりそうなのは（ＷＢＣ同級王者）エストラーダくらいじゃないですか」と語った。