現役引退を表明のプロレスラー・赤井沙希 父・英和氏に「報告してません」 異例のお願い「たくさん報道して」 母には伝える

 DDTに所属するプロレスラーの赤井沙希(36)が24日、東京・明治記念館で会見を開き、現役引退を表明した。父で俳優の赤井英和氏(63)への報告については「報告はしていません」と仰天発言。「報道で知るのかなと思うので、たくさん報道してください。お願いします」と報道陣に異例の訴えを行った。

 純白のノースリーブドレスで登場した赤井は、デビュー10周年を区切りとして、引退決断。会見では母親には伝えたことを明かしたが、元プロボクサーでもある父・英和氏へは直接話していないことを告白した。「父にはプロレスデビューするときも、人を介して報告したんです」と明かし「父は(引退を)知らないです」と打ち明けた。

 赤井英和氏は現役時代「浪速のロッキー」として世界戦へ挑戦。俳優転向後も自身が主演したボクシング映画の「どついたるねん」にも出演した父親だけに娘も一目は置いている。「父は自分自身がリングで戦う楽しさとか知っているので、自分の最後のけじめとして、自分の口で直接、この報道で知られた後に報告をしようかなと思っています」と、神妙な表情で話した。

 今後は引退興行として7月23日「DDTプロレス夏のビッグマッチ」(東京・両国国技館)、8月13日に赤井沙希デビュー10周年記念大会第1弾「SAKI AKAI 10TH ANNIBERSARY TOUR IN KORAKUEN」(東京・後楽園ホール)、9月30日、「最後の地元凱旋大会」(京都・KBSホール)、11月12日に「赤井沙希・引退試合」(東京・両国国技館)を行う。

 会見では涙を流し「私は、強く、気高く、美しくをモットーに日々リングに立ち続けて参りました。10周年を迎える今年、この節目の年にけじめをつけることで、それもやっと完成されるのかなと思いました。枯れて朽ちていく花ではなく、美しく散る花でありたい。それこそが赤井沙希のプロレス像の最終地点だと思っております」と語った。

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