日本人唯一の5階級制覇王者・藤岡奈緒子 現役引退表明「引退ですが、自分の中では卒業」

 ボクシングで日本人選手唯一の5階級制覇王者となった藤岡奈緒子(47)=竹原慎二&畑山隆則=が29日、都内の所属ジムで現役引退会見を行った。9月25日に引退式が行われる。

 会見には竹原慎二氏が同席。女子最年長選手だったが、47歳になり一線から退く決断をした。藤岡は「引退ということですが、自分の中では卒業というほうが、合ってるのかなという感じで、やりきったということで、今日、会見を開かせていただきました」と表明した。

 現役最後の試合となった昨年4月、米テキサスでのWBA・WBC女子世界フライ級王座統一戦、マーレン・エスパルザ戦に敗れ、統一王座奪取はならず。「そこから1年たったいうことで選手としては卒業を決めさせていただきました」と振り返った。

 藤岡は女子ソフトボールで国体に出場するなど、実業団で活躍。23歳からボクシングを始め、WBCミニフライ級、WBAスーパーフライ級、WBOバンタム級、WBAフライ級、WBOライトフライ級王座にまで上り詰めた。「ソフトボール10年実業団でやってきた中で、自分の実力ではないところでの勝ち負けであったので、次、やるならば個人競技で自分の力で、全部責任を負って勝ち負けのあるものをやってみたいというものもありました」と経緯を明かし、「個人の力でと思って、始めたんですけど、いざやってみるとやぱり、自分一人では成長できなくて、ジムだったり、トレーナーだったり、会長だったり、スパーリングしてくれる相手だったり、リングで戦ってくれる相手だったりそういうのも含めてすごいスポーツ。奥が深かったなと思います」と周囲に感謝した。

 会見に同席した竹原慎二氏は「よく今まで頑張ってくれて感謝でしかないですね」とねぎらいの言葉をかけた。今後は後進の指導などに携わることを考えている。

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