「ボクシング・３１５０ＦＩＧＨＴ　ＳＵＲＶＩＶＡＬ　ｖｏｌ．５」（１０日、エディオンアリーナ大阪第２競技場）

　６０・７キロ契約のノンタイトル１０回戦で、ＷＢＯアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者の力石政法（２８）＝緑＝が、元ＷＢＣ同級２位で世界挑戦経験のあるリカルド・ヌニェス（パナマ）に３回ＫＯ勝ち。目指す世界戦へ弾みをつけた。

　力石は３回、左ボディーを相手の腹に突き刺すと、右をかぶせてダウンを奪取。ヌニェスに１０カウントを聞かせた。

　リングサイドには、兄で元ＷＢＣ世界ライトフライ級王者矢吹正道（３０）＝緑＝が陣取った。先月、左アキレス腱（けん）を断裂し、松葉づえ姿の兄から「腹を狙えと聞こえた」と力石。５月のフィリピン合宿で身につけた接近戦の技術も発揮した。

　「結果は８０点、内容は１０点」と自己採点が辛めなのは、この試合が「世界前哨戦」と位置づけられているから。それでも、専属契約を結ぶ「３１５０ＦＩＧＨＴ」の亀田興毅ファウンダーは、快勝に「オレが世界戦を組む。交渉に入るわ」とリング上で明言した。