井岡戦でフランコ3・1キロ大幅超過 過去の体重超過騒動は…山中戦のネリは2・3キロ、比嘉は900gで王座剝奪
ボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ(24日・大田区総合体育館)の前日計量が23日、都内で行われた。WBA世界スーパーフライ級6位・井岡一翔(34)=志成=が、リミット(52・1キロ)を下回る52・0キロでクリアしたが、同級王者のジョシュア・フランコ(27)=米国=は55・2キロと3・1キロの大幅超過で、2時間以内に再計量する猶予が与えられた。
日本で行われた世界戦での主な体重超過は以下。
◆WBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦(13年12月3日) IBF王者の亀田大毅とWBA王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)の王座統一戦で、ソリスは1回目に1・4キロ超、2回目も1・1キロ超で失敗すると、水を飲んでギブアップを宣言。WBAは王座を剝奪したが、試合はソリスの判定勝ち。当初は大毅が敗れれば両王座とも空位との説明が、試合後に王座は保持と訂正され、物議を醸した。
◆WBC世界バンタム級王座戦(18年3月1日) 王者ルイス・ネリ(メキシコ)が1回目にリミット(53・5キロ)を2・3キロ超過の55・8キロ、再計量も54・8キロで王座を剝奪された。試合は挑戦者の山中慎介が勝てば新王者、敗れるか引き分ければ空位の条件で行われ、減量のダメージがないネリのパワーに山中が屈して2回TKOで敗れた。
◆WBC世界フライ級王座戦(18年4月15日) 王者の比嘉大吾が1回目はリミットの50・8キロを900グラム超の51・7キロ。2時間の猶予を与えられたものの、約1時間半後に当時所属ジムの具志堅用高会長が再計量断念を申し出て、体重超過で王座剝奪となった。試合は、挑戦者クリストファー・ロサレス(ニカラグア)に9回TKO負け。JBCによると日本選手の世界戦での計量失敗は初めて、比嘉はJBCから無期限のライセンス停止処分を受けた(19年10月に解除)。
◆WBO世界ミニマム級王座戦(22年4月22日) 日本人対決で、王者の谷口将隆が石沢開に11回2分29秒、TKO勝ちして初防衛に成功。石沢はリミット47・6キロに対して1回目で2・5キロ超の50・1キロ、2時間の猶予後の再計量でも49・9キロで挑戦者の資格を失った。試合は当日計量で制限より3キロ以内の条件で開催された。