ボクシング 井岡の大麻問題 微量も「数値が問題ではない」小林協会長が検出を問題視
日本プロボクシングのセレス小林協会長は30日、都内で行われた日本ボクシングコミッション(JBC)、日本ボクシング協会の実行委員会で、WBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(34)=志成=選手の大麻問題について「数値が問題ではない。青少年に対してクリーンなイメージでやっていかないといけない」とJBC側に訴えた。
6月24日の井岡一翔VSジョシュア・フランコ世界戦3日前に大麻検出が発表されたが、JBC側はアンチドーピング機構の定める(いき)値150を超えなかったことで、予定通り、試合開催を決定。基準値を超えない場合、世界基準では公表しないことがすう勢となっているが、大麻成分が出たこと自体を問題視した。小林協会長は「タイで大麻はOK、オランダOK、アメリカのどこどこの州はOK。でも日本はダメなんですよ」と力説し「厳しい処置が必要なんじゃないかと。ボクシングはクスリをやっていいスポーツと思われるのがいやです」とボクシング協会の総意として話した。
JBCの発表と同時に協会に知らされたことも疑問を呈した。7月上旬にも実行委員会が開催される予定。日本ボクシング協会としてJBC側には厳しいルール作りを求めており、JBC関係者によると、対応策次第では今後、厳しい姿勢を臨むことも考えられるという。