元女子3団体世界王者の多田悦子さんら参加 140人スパー大会「ホンマにレベル高い、井上尚弥王者クラスが出てくる」
ボクシング元3団体女子世界ミニマム級チャンピオンの多田悦子さんらが参加し、大阪府堺市で2日、キッズ・ジュニアボクシングフェスタが開催された。ディアマンテプロモーションが主催し、堺市が後援。世界ボクシング機構(WBO)が世界的に行っている慈善活動イベント『キッズドラッグフリープログラム』の一環で小1から62歳までの140人がスパーリングなどを行った。
女子プロボクシングの創設期からけん引し5月に引退を表明した多田さんは「今日集まった子供たちの試合を見てレベルが高くて、ホンマに世界タイトルマッチを見てるぐらいの感動をしました。自分たちがやってきた時(女子ボクシング創設期)は人数も少なかったし、今のレベルの比ではなかった。10年後には井上尚弥チャンピオンクラスの選手が何人もこの中から出てくると思います。日本のボクシング界をもっともっとメジャーにしていってください。まいど!」と、エールを送った。
現役ではWBO女子アジアパシフィック・ミニマム級王者・吉川梨優那(ディアマンテ)、日本ユース・スーパーバンタム級チャンピオンの津川龍也選(ミツキ)、元WBO女子アジアパシフィック・ライトフライ級チャンピオンの緒方汐音(KWORLD3)が参戦。
吉川は「将来この中から、私と試合をする選手が出てきたらすごいですね」と刺激を受けた様子。津川も「小さな頃、チャンピオンに憧れて試合などをずっと見てきた。今度は自分が子供たちに憧れてもらえるような選手になれるように」と、語った。
元女子WBO世界、WBC暫定世界フライ級王者でディアマンテの野上奈々(現役時は好川菜々)会長も「海外の草試合のように、みんながそれぞれ主役になって、ここに集まる皆さんがそれぞれ楽しめる空間になることを目指してやってきました。皆さんの憧れの舞台、目標とする舞台としてもっともっと素晴らしいものを作っていきたいですね」と、活動の継続を約束した。