井上尚弥が怒 フルトンの上から目線に「腹立った」「上等だよ」両者計量一発クリア

 試合への思いを話す井上尚弥(撮影・西岡正)
 贈呈されたスーパーチャンピオンベルトを肩にかけ、ポーズをとる井上尚弥(撮影・西岡正)
 背を向けて引き揚げるスティーブン・フルトン(左)と井上尚弥(撮影・西岡正)
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 「ボクシング・WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(25日、有明アリーナ)

 前4団体世界バンタム級統一王者で挑戦者の井上尚弥(30)=大橋=と、統一王者のスティーブン・フルトン(29)=米国=の前日計量が24日、横浜市内で行われた。リミット(55・3キロ)に対して、井上尚は55・2キロ、フルトンは55・3キロでともに一発でクリアした。

 計量前から井上尚は笑顔を見せ、計量クリアの際にはガッツポーズを見せた。その後の取材では、相手と視線を交わした際について「そうですね。ちょっと腹立ったので」と笑みを交えて話した。「(腹が立ったのは)顔。視線の送り方ってあるじゃないですか。ちょっと上から来てるんだみたいな感じだった。上等だよと」と珍しく怒りを口にし、自身について「メンタル的にもよく仕上がってるなと。いい試合になりそう」と、怒りの感情が原動力になっている様子も見せた。

 しかし、リングに上がれば頭はクールに戻る。長身でリーチが長く、クリンチもうまいフルトンに対して「打ち合ってくれたら、爆発的なものは出せると思う。でも、明日は技術戦になると思うので、そういう感情(怒り)は抑えて頭を使って戦いたい」と青写真を描いた。

 22日の記者会見では、フルトン陣営のワヒード・ラヒーム・トレーナーが、井上のバンテージの巻き方に問題があると指摘し、リング外での神経戦が勃発。「すごいナイーブだなと思った。自分は24戦やって全試合で正々堂々と試合をしている。ご心配なく」と冷静に対応していた。この試合は、井上尚にとって初のスーパーバンタム級。挑戦者としての世界戦は5年ぶりとなる。

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