井上尚弥VSフルトン バンテージ問題は北米方式採用で決着 フルトントレーナーが神経戦

 「ボクシング・WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(25日、有明アリーナ)

 前日計量が24日、横浜市内で行われた。併せてルールミーティングが開催され、井上尚が素手の上にガーゼを置いてからテーピングを巻く、方法に変更して、行うことで合意された。

 22日の記者会見では井上尚のテーピングの巻き方にフルトン陣営のラヒムトレーナーからクレームを付けられたが、JBCのルールでは、テーピングの巻き方に明確な規定がない。井上尚は手を保護する上で、素手の上から多くのテーピングの分量を巻いていたが、フルトン陣営は巻く量が多いとのクレームだった。25日の世界戦は要望の北米に本部を置くボクシング・コミッション・コンバティブ・スポーツ協会(ABC)のルールに準拠して行う。この日の会議で安河内剛事務局長は「基本的にはABCの統一ルールを使用することで、1回、ガーゼを巻いてからテーピングで固定することになりました。海外でもテープを直接巻くのは禁止されていないが、分量が少ない。井上選手ほどの分量で固定されるのはどうかということで、ガーゼを置くことになりました」と、説明した。

 井上尚はテーピングの分量を制限された代わりに、手にガーゼを置き、その上から適量のテーピングをして、さらにバンテージを巻くことになった。安河内事務局長は「大橋サイドの方は1回ガーゼでしっかり固定をすることは問題ないということで話がつきました。そこは結構、フレンドリーに話は割と早めに終わりました」と明かした。

 この件について、関係者はラヒムトレーナーらフルトンスタッフが神経をとがらせているが、フルトン本人は何も思っていないと言う。

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