37歳・清水聡 世界初挑戦も無念のTKO負け 今後は未定も現役引退示唆「まあ、そういう方向に」

 「ボクシング・WBO世界フェザー級タイトルマッチ」(25日、有明アリーナ)

 同級11位で12年ロンドン五輪バンタム級銅メダルの清水聡(37)=大橋=が、王者のロベイシ・ラミレス(29)=キューバ=に5回TKOで敗れた。

 37歳4カ月の世界初挑戦は無残にも散った。清水は序盤から王者に押され、5回、強烈な左アッパーを食らってダウン。鼻血を流しながら立ち上がったものの、なすすべなく連打を食らい力尽きた。試合後は「今後のことはまだ考えてない」と話しつつ、これがラストマッチか?との問いに「まあ、そういう方向にはなると思う」と現役引退を示唆した。

 ロンドン五輪銅メダルという実績を引っさげ、30歳でプロデビュー。ただ、世界挑戦まで7年の時間を費やした。念願の大舞台ではリーチとパワーを生かしたボクシングは鳴りをひそめたが、「数年前から体がうまく動かなくて、思うようなボクシングができなくなった」と近年不調に陥っていたことを告白。「アマチュアを長くやり過ぎたのかバランスが崩れてしまった。悪いなりに試行錯誤してやった」と吐露した。

 それでも最後まで全力を尽くし、輝かしい舞台で散った。腫れ上がった顔の37歳に、会場のボクシングファンからは温かい拍手が降り注いだ。

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