井上尚弥の前座が無効試合 反則打で岩下千紘と染谷レフェリーに戒告処分

 1回、ダウン後も岩下千紘(右)から攻められる高原裕之=7月25日撮影
 1回、高原裕之が倒されるのを見つめるレフェリー=7月25日撮影
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 日本ボクシングコミッション(JBC)は24日、7月25日に有明アリーナで行われた、岩下千紘(駿河男児)と高原裕之(千里馬神戸)の58・5キロ契約8回戦を無効試合とすると発表した。試合は岩下が4回1分40秒にTKO勝ちしていた。この試合は、前4団体世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)がWBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者となった世界戦の前座カードだった。

 この試合については、高原陣営や日本プロボクシング協会がJBCに検証を依頼。岩下による1回終盤のダウン後の加撃や、当時のレフェリーの判断などについて危険性が指摘されていた。

 JBCは、映像検証や関係者の聞き取りなどから無効試合と判断。理由について、レフェリーが一度目のダウン後の加撃を有効打と判断したことや、高原にダメージ回復をさせること、また岩下に減点をすべきだったことなどを挙げた。また、「2度のダウン後の加撃は、必ずしも故意とまでは言えないが、悪質な反則打とは評価できるものであった」と説明した。担当した染谷路明レフェリーと岩下には戒告処分が下された。

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