五輪金・内柴正人が涙ながらに近況を明かす 現在の職業は「お風呂屋さん」「妻が作った柔道場の協力をして生活しています」
「ReBOOT QUINTET.4」(10日、横浜アリーナ)
寝技格闘技大会のスペシャルシングルマッチ75キロ契約で桜庭和志の長男・大世に敗れた北京、アテネ柔道五輪金メダリストの内柴正人が現在、置かれている生活環境について涙した。
格闘家・桜庭和志の長男・大世に膝十字を決められ一本負け。20年に寝技格闘技グラップリングで実践復帰後4戦目にして初黒星となった。試合後は「試合にかける思いとか、いろんな思いを抱え込んでの試合だった」と心境を語った。
対戦に感謝の思いを明かした後、現在、熊本在住で格闘技をしながらの生活について包み隠さず告白した時、涙が止まらなくなった。「大世君とは対極で、彼は仕事を辞めて格闘技に打ちこんで、素敵だなと…」と声を詰まらせながら「僕はそれをする勇気がなかった」と振り返った。
続けて自身の現在について「お風呂屋さんで働いて、地域の人にお風呂を提供する側で、ポンプが壊れれば、ポンプの修理する。油まみれになって、それで汚れを落として、妻が作った柔道場の協力して、日々生活をしています」と明かし、さらに言葉に詰まらせながら「僕は柔道のライセンスもないし、柔術も弱いし。負けて情けない人間ですけど、いつかね、自分が何者であるか、はっきりと自分の口で言えているように…。家族に俺だって生きているぞという気持ちで今できることを精いっぱいしています」と自身の今後について涙ながら語った。