赤井英和の長男・英五郎 3回TKO勝利 東日本ミドル級決勝進出も 1回のダウンに「打たれるのを見るのはつらいので打たれないで打ってほしい」
「ボクシング・4回戦」(15日、後楽園ホール)
東日本新人王ミドル級準決勝戦で元プロボクサー、俳優の赤井英和の長男・英五郎(帝拳)が、伊吹吾郎の孫・遼平(三迫)と対戦。3回2分11秒TKO勝利し決勝進出を果たした。
壮絶な打ち合いを制し、リングサイドで応援した英和氏は勝利の瞬間に飛び上がって喜んだ。試合後の息子を振り返り「俺よりもずっと上だと思う。技術よりも気持ちで向かうところ。気持ちでボクシングをするところがですね。何がボクシングで大切かといったら、気持ちなんです。今日の試合は最高やと思います」と息子の姿を称えた。
1回からお互いが引かずに攻め続けた。いきなり伊吹の右のパンチを受けダウンを奪われたが、立ち上がるや、父の言うように気持ちで負けずに再開後は、連打を浴びせた。3回はラッシュで盛り返して、伊吹陣営から棄権の申し出により勝利。父は「踏み返すところは、気持ちの強さが表れたと思う」と絶賛した。
英和氏はバックヤードで、報道陣に応対。試合を振り返り中、勝利した英五郎が現れるや父自ら「相手のパンチ強かったですか?」と逆取材。それには英五郎は「あったと思う」と答え「僕が止められてもおかしくない試合だった。運が良かったと思う」と謙虚に答えた。
決勝戦はマッチョパパ一基と対戦する。かつて「浪速のロッキー」として活躍した父は息子の今後について「打たれるのを見るのはつらいので、打たれないで、打ってほしいなと思います。攻めるからこそ打たれるんでしょうけども。攻めへんかったら打たれへんけども、そのへんは今後いろいろ考えながら、攻めて攻めて守って」と、今後の成長へ期待を込めた。