六島ジム12・17興行メインは日本Sフライ級1位・古谷 引退撤回し今川と王座挑戦権懸け激突「チャンスをつかむ」

 ボクシングの六島ジムが2日、所属する日本スーパーフライ級1位・古谷昭男が12月17日、大阪・住吉区民センターで同級最強挑戦者決定戦8回戦を同級2位・今川未来(JB)と行うことを発表した。松田ジム、HKスポーツジムと共催する興行のメインを務める。戦績は古谷が10勝(3KO)6敗、今川が13勝(5KO)5敗1分け。勝者が来年、同級王者・高山涼深(ワタナベ)に挑戦する。

 2月の前戦、WBOアジア太平洋スーパーフライ級王座決定戦で中川健太(三迫)に判定負け。2度のタイトル戦でベルトに届かず、「終わりと思った。全力を出し切った」と一時は引退を決めた。

 苦しい練習から解放され、「何もしない、ぼーとしていた。もう早朝ジムワークも減量もしなくていい。幸せだった」と、天国の数カ月を過ごした。

 だがランクが上昇。武市トレーナーから「いいからジムに来い」と全力で説得を受けた。「チャンスだしやってやろうと思った」と、徐々に気持ちは高まり6月に引退を撤回。「チャンピオンになることで報われる。そこを目指してきた。チャンスをつかもうと思った」と今は完全に戦闘モードに変わった。

 中3から六島ジムに通い、25歳ながら六島歴10年のジム最古参。4回戦の頃から何度も負けて、はい上がってきた。名参謀の武市トレーナーは「こういう子が日本チャンピオンになった方が格好いい」と、アマチュアエリート全盛の中、たたき上げの反骨心に期待する。

 ライトフライ級8回戦には日本同級7位・井上彪(六島)がWBOアジアパシフィック同級14位のナタノン・トーンチャイ(タイ)と対戦。「アジアパシフィックのランクに入り山中竜也選手に挑みたい。強い日本人選手とやりたい」と、現アジアパシフィック同級王者で元WBO世界ミニマム級王者の山中竜也(真正)を標的にした。

 フェザー級8回戦では日本同級12位・山崎海斗(六島)が山内翔貴(本田)を迎え撃つ。「武居選手とやりたい。強い選手でベルトを持っているから」と、来年、東洋太平洋スーパーバンタム級王者。武居由樹(大橋)への挑戦を望んだ。

 日本スーパーバンタム級2位・デカナルド闘凜生(六島)は相手は未定ながら、同級8回戦に臨む。来年の日本王座挑戦が決まっており、前哨戦となる。

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