元世界3階級制覇王者・カシメロが来日 井上尚弥戦を熱望「勝って井上につなげる。井上に勝てるのはオレだけ」12日に元世界王者・小國以載戦
ボクシングの元世界3階級制覇王者のジョンリール・カシメロ(フィリピン)が5日、元IBF世界スーパーバンタム級王者小國以載(角海老宝石)と12日に東京・有明アリーナで行う同級10回戦に向け、成田空港着の航空機で来日した。
ピンクのキャップをかぶりサングラスをかけて現れたカシメロ。旅行などを含めれば3度目の来日だといい「フライトは大丈夫だった。無事に到着して、試合が楽しみ」と余裕をただよわせた。
前4団体世界バンタム級統一王者で現WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥とは、一度は2020年4月の対戦が決定しながら、新型コロナウイルスの感染拡大により試合中止に。以降も対戦を熱望し続けてきた。今回の小國戦の位置付けを問われると「大事な試合。ちゃんと勝って、井上尚弥につなげる試合になると思う」と即答。「井上と試合がしたい。ずっと待っていた。もうウズウズしている。井上はいい選手で速いが、勝てるのはオレだけ。早く試合がしたい」と力を込めた。
小國戦に向けては、2カ月半のトレーニングを積んだと説明。「いいパフォーマンスを見せる。フィリピンと天気も環境もそんなに変わらない。大丈夫」と順調な調整をうかがわせた。対戦相手を徹底的に研究する小國に対しても「ユーチューブにオレの試合や練習がいっぱいあると思う。小國さんが見ても、オレは構わないよ」と泰然。自身は相手の映像は確認していないといい「リングの上で相手によって切り替えるのが自分のスタイルなので」と自信たっぷりだった。