井上尚弥 わずか5カ月で4団体統一戦実現「コロナで失った時間取り戻す」「KO決着を」バンタム級では4年7カ月で悲願

 次戦に向け意気込みを語る井上尚弥。後方は対戦相手のマーロン・タパレス(撮影・開出牧)
 次戦に向け闘志を燃やす井上尚弥。後方は対戦相手のマーロン・タパレス(撮影・開出牧)
 次戦に向け意気込みを語る井上尚弥(撮影・開出牧)
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 「ボクシング・世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦」(12月26日、有明アリーナ)

 プロボクシングの大橋ジムは25日、横浜市内のホテルで記者会見を行い、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(30)=大橋=が、WBA・IBF同級王者、マーロン・タパレス(31)=フィリピン=と12月26日に4団体統一戦を行うと正式発表した。今年同級に転向し、7月の前WBC・WBO同級王者フルトン戦からわずか5カ月で偉業への挑戦決定。井上は「2階級での4団体統一が懸かるものすごくデカい試合になる。残り2カ月で完璧な状態に仕上げてくるので期待してください」と自信をみなぎらせた。

 超スピード制覇に気合も入る。バンタム級時代は18年5月にWBA世界王座を戴冠してから、昨年12月に4団体統一を果たすまで、4年7カ月もの歳月を費やした。階級を上げるタイミングにも苦心しながら悲願を成就させただけに、井上は「バンタム級では4年7カ月かかった4本のベルトを集めるのに、このスーパーバンタムでは5カ月で、2023年内にクリアできそう。コロナ(禍)で失われた時間を、ものすごいスピードで取り戻すよう」と感慨を込めた。

 前回フルトン戦でKO決着を決めた際、すぐにタパレスがリングに上がってきて統一戦をアピールしてきた。「(統一戦実現が決定したのは)7月25日に僕が勝利した瞬間なのかなと。勝ってホッとした安心感と、もうそこでタパレスが上がってきて、次戦が約束されている瞬間を(感じて)、自分の中では気が抜けないなという感覚だった」と振り返り、「2階級での4団体統一が懸かる(重要な)試合でも、圧倒的な強さを見せて勝ちたい。見ていただくファンの方にはKO決着をお見せしたい」と決意を込めた。

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