天龍源一郎氏 敗血症性ショックから退院後初の公の場 11・19後楽園で1年3カ月ぶりリングに上がる

 「脊髄症・脊柱管狭窄(きょうさく)症、敗血症性ショック」で手術を行い、入退院を繰り返していた元プロレスラー・天龍源一郎氏(73)が30日、都内で主催する「第3回龍魂杯トーナメント」の記者会見に出席。9月に退院後、初めて公の場に姿を見せた。決勝戦が行われる11月19日の後楽園ホール大会には、1年3カ月ぶりにリングに上がることを発表。「エイエイオー!をやりたい」と決めセリフで沸かせると宣言した。

 車椅子姿で登場したものの、天龍氏はおなじみのハスキーボイスを会場に響かせた。「どうも、こんにちは!天龍源一郎です」と力強くあいさつ。体調について問われると「万全ですよ!。今年の暮れにはハワイに行くためにも、ホノルルマラソンに出ようかと思っています」。天龍節のジョークを全開させた。

 一時は重篤な状態に陥った。昨年9月に広範囲に渡る頸髄(けいずい)損傷が見つかり、今年8月には心臓の手術を行った。しかし、不屈の精神力と体力で徐々に回復。入院中に励みになったのは娘の嶋田紋奈代表から送られる「天龍プロジェクト」の動画だった。「元気をもらいました。気持ちが高ぶったし、皆が一生懸命働く試合を見て勇気づけられた」と選手たちに感謝した。

 今は趣味の競馬新聞を読みながら、リハビリを続けている。今年で3回目の「龍魂杯トーナメント」についても、「他団体に負けない試合になる。オグリキャップかイクイノックスっていうところだよ」と大好きな競馬にたとえて、見どころを解説した。

 そして、決勝戦が行われる11月19日の後楽園ホール大会では、昨年8月以来の1年3カ月ぶりにリングに上がる予定だ。「たぶん緊張すると思うけどね。ファンの前に顔を出されるようになって自分もうれしい」。久々に後楽園ホールの控室に入れることも楽しみにしている。「心臓がドキドキしても後悔はない。この体、プロレス界にくれてやるよ」とニヤリ。ファンとともにエイエイオーと利き腕の左腕を突き上げることを目標に、これからもリハビリを続けていく。

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