「不良が格闘技の質を下げている」魔裟斗が王者鈴木千裕に同調し現状に苦言「未来がなくなる。せっかく俺が裾野を」「俺もやんちゃな頃あったけど…」
元K-1王者の魔裟斗(44)が5日、自身のYouTubeチャンネルを更新。RIZINのアゼルバイジャン大会で鈴木千裕がフェザー級王者のケラモフにKO勝ちし、ベルトを手にしたことについて「やったね、鈴木千裕。ケラモフだよ。前回(朝倉)未来くんに圧勝したケラモフだからね。厳しいんじゃないかと思ってたけど。よくこのスパンで強敵ばっかとやってる。あっぱれだよ」と称賛した。
ベラトール王者のピットブル戦に続く金星に「彼の一番の強さは怖いもの知らずの勢い。ムラッド・サリ、モハメド・オワリとやっていた時の俺みたいな感じ。(相手が)格上って言われていたから。そっから俺、グッといったからねと」と、自らと重ねた。
鈴木が「今の日本の格闘技界は不良やヤンキーが輝く時代になっていて、格闘技の質を下げている。本物がちゃんと格闘技をやって、一切遊びも全部断ちきってまじめにやってる人が報われる格闘技界をつくりたい」と語ったことにも同調。魔裟斗は「格闘技の未来がなくなる。裾野がしぼんじゃうね。せっかく俺とかが格闘技をスポーツに持っていって、裾野を広げたのにさ。不良のやんちゃなものになっちゃうと、親が子供にやらせたくないからね。そうなると裾野が小さなパイになっていって、人口が減っちゃうんじゃない。不良が更生してスポーツやるんならいいけど。俺もやんちゃな頃もあったけど、途中から自分の中でアスリートに変わっていった。それなりの言動も会見の時にはそれなりのファッションもしたけど。正統派の方が裾野は広がるよ」と、現状に苦言を呈した。
その上で「井上尚弥くんをみると、(ボクシングを)させたいと思う親もいるんじゃないの。うちの子も大谷くんみたいにって感じで。俺も錦織圭くんきたら(長男の)エイトはテニスだって思ったもんね。チャンピオンが格闘技界のイメージ決めるから。総合格闘技の選手って気は優しくて力持ちって感じなんだねって」と、鈴木に期待をかけた。