朝倉未来にKO完勝 YA-MANも驚き「理解追いついてない」勝因は「油断じゃないか?」MMAで再戦意欲「完全決着を」
「FIGHT CLUB」(19日、会場非公開)
格闘家でRISE王者のYA-MAN(27)が、自身がプロデュースする新格闘技イベントのメインで総合格闘家の朝倉未来(31)とオープンフィンガーグローブ着用のキックボクシングルールで対戦し、1回1分17秒KO勝利を飾った。朝倉は自身初のキックマッチで完敗。ダメージが大きいため試合後の取材対応はなく、主催者によると病院には行っていないものの脳振とうがひどい状況だという。
YA-MANが予告通りの衝撃的な大物食いを果たした。自身の主戦場であるキックルールで、総合格闘技界のカリスマである朝倉をわずか77秒でKO。第1ラウンド序盤、大振りが目立つ朝倉に対し、コンパクトに打撃をまとめてペースを掌握すると、1分過ぎにコーナーに追い詰めて強烈な右ストレートでダウンを先取。フラフラの状態で何とか立ち上がった朝倉に対し、すぐにラッシュを浴びせてリングに沈めた。
試合後の会見では「自分でもまだ理解が追いついてない。朝倉未来は雲の上の存在だったので、勝ったのかな?全く実感がない」と驚いた様子。ただ、自身の庭であるキックルールでの戦いだっただけに「今回は自分の土俵で、相手は(キック)デビュー戦。野球とソフトボールくらいルールが違うので、今回は上がってきてくれてありがとうございましたという感じ」と冷静に振り返り、「次は大みそかにMMA(総合格闘技)でやりたい。相手の土俵で(勝てば)、それが完全決着だと思うので。これで朝倉未来に勝ったとか全く思ってないので」と再戦を呼びかけた。
とはいえ、現格闘技界のカリスマをKOで倒したというインパクトは大きい。「今までの人生で一番思い出に残る試合」と振り返り、勝因については「(相手の)油断じゃないですかね?」と喝破。「あとは、重荷もあったと思う。もしYA-MANに負けたら『リスクが大きい試合』とインスタグラムでも言ってたし、プレッシャーが主な敗因じゃないですかね。みんなが(朝倉未来に)期待しすぎてたんじゃないですかね」と分析しつつ、「今まで積み上げてきた朝倉未来ブランドがなくなってしまうのでは」とおもんぱかった。