敗れた朝倉未来は「牙が抜けていた」モチベーションの維持の難しさを日本初のミドル級世界王者が推察
ボクシングの元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二氏が自身のユーチューブチャンネル「竹原テレビ」を20日に更新。ブレイキングダウン(BD)の社長を務める朝倉未来が、19日の格闘技イベント「FIGHT CLUB」で、初代RISE王者でプロデューサーのYA-MANにKO負けを喫したことに言及した。
竹原氏は、元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏が12度目の防衛戦で陥落したことを例に「内山君は11度防衛の時に、自分のボクシングはいつまで続くのかいう気持ちになったと話していた」と話した。11度防衛の名王者でさえ「どれだけ練習を一生懸命にやっても、そういう(心の)隙間はある」と高いモチベーションを維持する難しさに言及した上で、朝倉について「後から言うのは何だが、牙(きば)が抜けていた」と敗因に挙げた。
朝倉は「大ぶりが多かった」という中で、YA-MANは「内から内からいった(パンチを出した)。研究をよくしていた。練習と研究はうそをつかない」と竹原氏。「どれだけ実績を積んでも、命をかけて一生懸命やってるやつが強い」とも。日本初のミドル級世界王者は、頂点に立つ苦しさを知るだけに「格闘技界を盛り上げてくれた朝倉未来君がこれからどうするか楽しみにしている。戦うのが好きなら、もう一度強い気持ちで練習すればいいと思う」と期待を込めた。