日本バンタム級王座は富施郁哉が最強挑戦者に! ダウン奪い那須を判定撃破 堤-穴口勝者と来春対戦

 「ボクシング・日本バンタム級最強挑戦者決定戦」(10日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 セミファイナルの8回戦で日本バンタム級2位・富施郁哉(25)=ワタナベ=が同1位・那須亮祐(28)=グリーンツダ=を判定3-0で破り、日本王座挑戦権を得た。26日に同級王者・堤聖也(角海老宝石)が同級4位・穴口一輝(真正)と防衛戦に臨み、同戦を制した王者に来春、富施が挑む。

 5回にダウンを奪うと、その後も的確なパンチで確実にダメージを与えた。「那須選手は強くてなかなか自分のボクシングができなかった」と反省を込めたが、ジャッジ1人が7ポイント差、2人が5ポイント差をつけ、アウェーで完勝だった。王座挑戦へ「このままではダメ。強くなります」と誓った。

 那須はデビュー10年、28戦をかけてつかんだチャンスを逃せず。「勝ち負けを繰り返し連敗もして挫折も味わった。挑戦権を勝ち取る」と雑草魂で意気込んでいたが、出直しとなった。

 メインでは日本フェザー級1位・前田稔輝(グリーンツダ)がアタノン・クンラウォン(タイ)と同級8回戦。相手の左肩脱臼により2回途中TKOで勝利した。最強挑戦者決定戦を行う予定だった日本同級2位・渡部大介(ワタナベ)が負傷で棄権。前田は来年2月22日、同級王者・松本圭佑(大橋)に挑む。戦績は前田が12勝(7KO)1敗、松本が9勝(7KO)。

 前田は幼少期より日本拳法に打ち込み、10冠を獲得。2019年、ボクシングに転向した。デビュー後、10連勝し、昨年12月、同級王者・阿部麗也(KG大和)に挑戦したがアゴを砕かれ、判定負けした。王座への雪辱戦に向け、必勝出陣となる。

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