大仁田厚&雷神矢口が斉藤ブラザーズに敗れ、世界タッグ王座挑戦権獲得ならず 来年は50周年 4月14日に記念大会
邪道・大仁田厚率いるFMWEが“聖地”神奈川・鶴見爆破アリーナ(鶴見青果市場)で年内最終戦「FMWEホーム第10戦~OUT OF CONTROL」を17日、開催した。「雷神矢口デビュー30周年特別試合」で大仁田、雷神矢口組は巨漢双子斉藤ブラザーズ(斉藤ジュン&斉藤レイ=全日本プロレス)に敗れ、世界タッグ王座への挑戦権獲得はならなかった。
11月29日に全日本プロレス・新宿FACE大会に来場した大仁田は「今度のFMWEは俺の盟友、雷神矢口選手のデビュー30周年記念試合。お祝いに世界タッグに挑戦させてもらえないか?」と要望。斉藤ブラザーズが「鶴見でオマエらが勝ったら挑戦させてやる」と条件を付けたため、この一戦が大仁田組にとっては挑戦権をかけた戦いになった。
試合形式は「地獄のデスマッチⅥ~北側有刺鉄線電流爆破+有刺鉄線地雷ボード爆破+電流爆破バット+邪道ロケット+電流爆破有刺鉄線ボード・タッグデスマッチ」。試合はいきなり場外戦となり、大仁田と弟レイ、矢口と兄ジュンが激しい乱闘を展開した。リングに戻ると、4選手がもみ合うような形で有刺鉄線電流爆破に突っ込んで1発目の爆破した。続いて、斉藤兄弟が爆破起動スイッチを押して、大仁田をコーナーに押し込むと邪道ロケットが直撃。大仁田はジュンに毒霧噴射で反撃。大仁田と矢口はレイにダブルブレーンバスター、ダブルDDOと好連係。斉藤ブラザースは場外の有刺鉄線地雷ボードに大仁田を落として大爆破。死力を振り絞ってリングに生還した大仁田だが、今度は斉藤ブラザーズが電流爆破バットを持って、サンドイッチする形でぶっ叩いて完全にダウンした。
世界タッグ挑戦にたどり着けなかった大仁田は「世の中負けるときもたくさんある。悔しいこともたくさんある。だけど俺たちには明日があるさ。負けることもあれば、人生いやなこともある。負けたら悔しいから、いつか勝てばいいし。明日いいことがあると思って生きてる」とポツリと漏らした。
来年はいよいよデビュー50周年記念イヤーに突入する。デビュー記念日の4月14日には本拠地・鶴見での大会も決まった。「俺と電流爆破やりたいと言うから、1月7日に後楽園ホールにウナギ・サヤカのところにあいさつに行こうかな。全日本には、同期の渕(正信)さんが50周年だから、後楽園に行く。その後はDDT(1月14日)でアジアタッグがある」と、新年早々動き回る。