「プロレス・新日本」（２１日、後楽園ホール）

　ＫＯＰＷ２０２３争奪戦「ウイスキーボトルラダーマッチ」が行われた。ウイスキーまみれでリングが使用不能となる激戦で、王者タイチが、挑戦者の金丸義信を退け、王座防衛を果たした。

　ファン投票でタイチ提案の「ウイスキーボトルラダーマッチ」に決定した一戦。天井につるしたウイスキーボトルを最初に手にしたものだけにウイスキー攻撃が許された。手にしたのは金丸だったが、タイチが劣勢を徐々に挽回していった。

　金丸はラダーに昇っているタイチの左足を予備のラダーで痛めつけるなど容赦ない攻撃。試合途中には、決め技にかかったタイチに金丸が属する悪のユニット「ＨＯＴ」が場内の照明を消して、技をかけさせない反則。金丸は口に含んだウイスキーをタイチに浴びせるなどやりたい放題となった。

　さらにＨＯＴは、バケツ満杯のウイスキーをたんまりとつぎ込んだ。金丸はタイチに浴びせかけたが、キックで交わして、ウイスキーでずぶぬれになったのは金丸。最後はタイチが決め技のブラックメフィストでカウント３。「Ｊｕｓｔ　５　Ｇｕｙｓ」を脱退した金丸との因縁の対決を制した。

　タイチは「最後はきっちり決め、気持ちよく終われた」と安どの様子。「金丸と、これできっぱりけじめをつけた。泣いても笑っても最後だから。礼を言うよ。金丸」と言い残して、ベルトを担ぎ上げた。