平岡アンディが無敗の23連勝 9戦連続KOで鬼門スーパーライト級の世界戦線へ「140ポンドの選手たち、待ってろよ!」

 「ボクシング・8回戦」(26日、有明アリーナ)

 IBF世界スーパーライト級10位の平岡アンディ(27)=大橋=が64・5キロ契約で、セバスチャン・ディアス(メキシコ)と対戦。5回1分7秒のTKOで直近9戦連続KO勝利とし、デビューからの戦績を23戦23勝(18KO)になった。

 昨年12月の井上尚弥のバンタム級世界4団体統一戦で、前座の一戦を行って以来、1年ぶりの試合。元中米王者のメキシカンを相手に開始早々から右でダウンを奪うと、中盤こそペースを握られる場面もあったが、4回終盤から猛攻を見せた。5回は早々からラッシュで相手をロープに追い詰め、レフェリーストップが掛かった。

 試合の機会に恵まれなかった2023年。今年1月には日本スーパーライト級王座を、6月にはWBOアジアパシフィック同級王座を返上し、世界戦を視野に入れて準備を進めた。3月には父でトレーナーのジャスティスさんの生まれ故郷で、元世界2階級王者のアズマー・ネルソン氏の自宅兼ジムで1カ月のトレーニング合宿を行った。7月には韓国での合宿も敢行。世界戦のチャンスをうかがいながら、地道に鍛錬を積み重ねていった。

 世界前哨戦と位置づけた今回の一戦で、見事に実力を証明。試合後のインタビューで「一つちょっと英語で言いたいことがある」と話すと、英語で「140ポンドの選手たち、待ってろよ!」と高らかに宣言。層が厚く、日本人には鬼門とされているスーパーライト級での世界挑戦へ、弾みをつけた。

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