堤聖也が4度ダウン奪取で逆転勝利 1000万円獲得に解説席「なんたる根性!」モンスタートーナメント優勝

 10回、ダウンを奪われ崩れ落ちる穴口一輝=26日
9回、堤聖也(右)と打ち合う穴口一輝=26日
 優勝賞金1000万のボードを手にする堤聖也(撮影・金田祐二)
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 「ボクシング・バンタム級モンスタートーナメント・決勝」(26日、有明アリーナ)

 「井上尚弥世界王座4団体統一記念」として、日本王座戦を兼ねてセミファイナルとして行われた。日本同級王者・堤聖也(角海老宝石)と同級3位・穴口一輝(真正)が、優勝賞金1000万円をかけて対戦。3-0で堤が判定勝ちした。劣勢の中で4度のダウンを奪う逆転勝ちだった。

 序盤はスピードで上回る穴口が優勢に試合を進めたが、堤は3回に左目上を相手のパンチでカットすると、勝負をかけた4回に左の強打からの連打でダウンを奪取。5回を終えた公開採点では、ジャッジ2者が2ポイント穴口、1者が同点だった。

 しかし、7、9、10回にも堤が猛攻でダウンを奪い、大逆転。あまりに壮絶な試合に、独占配信の解説を務めた元世界王者の西岡利晃氏も「すごい!すごい!」「なんたる根性!」と堤の気迫を絶賛した。

 堤は主要4団体すべてで世界ランクに入り、今回が4度目の防衛戦。世界挑戦を視野に入れている。「3回に(目の上を)切った時にこれは負けるのかと思ったが、石原トレーナーの言葉が力になって、世界に行くぞという気持ちで頑張った」と振り返った。また、「穴口選手の強さを試合中に感じた。この試合にかけていると感じた」と賛辞を贈った。

 「アメカジボクサー」と自称する古着好きの堤は、試合前に賞金を見越して「200万円くらい、古着を買っちゃったんで取り戻せてよかった」と笑顔。来年に向けて「待ってろ世界!」と絶叫した。

 戦績は堤が12戦10勝(7KO)2分け、穴口が6戦6戦1敗(2KO)となった。

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