那須川天心の弟・龍心、MMAデビュー戦で鮮烈TKO勝利 腕十字で伸び切るも、起死回生の逆転に解説席もあ然「デジャヴですね」神童に重ねる
「RIZIN.45」(31日、さいたまスーパーアリーナ)
那須川天心を兄に持つ、キックボクサーの那須川龍心(17)がMMAデビュー戦を行い、同い年のシン・ジョンミン(韓国)に2回、パウンド(グラウンドパンチ)によるTKO勝利を飾った。
天心も見守る中、絶体絶命のピンチから逆転した。第1ラウンドに、下になった相手から三角締めの姿勢に捉えられると、右腕を腕ひしぎ十字固めで決められ、いったんは逆方向に決まってしまったが、タップはせず。相手の頭を踏みつけながら、腕を引っこ抜き、起死回生を果たした。
第2ラウンドは打撃で優位に立つと、四点ポジションから膝攻撃。バックマウントからパウンドを浴びせ、最後も強烈なパウンドのラッシュでレフェリーストップとなった。
劇的な逆転劇でMMA白星デビューを飾った龍心はマイクを持つと「やったぞー!」と絶叫。「(MMA)めちゃめちゃやるのが本当に怖くて」と涙も浮かべつつ、「こうやって、危なかったんですけど、勝てて良かったです。もっとMMAをやっていきたい。もっともっと強くなるので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。
腕十字が決まったところからの逆転勝利は、RIZIN参戦時の“神童”天心のMMA戦にも重なり、解説席の杉山しずかは「デジャブですね」と感嘆の声を挙げた。