内藤哲也 IWGP世界ヘビー初戴冠 SANADAをデスティーノ葬 窮地も盟友の救出で成就
「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)
メインのIWGP世界ヘビー級選手権試合で挑戦者・内藤哲也(41)が、王者・SANADA(35)を得意技のデスティーノで下し、同王座が統一されてから初戴冠を果たした。試合後には自身のユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の大合唱で締めた。プロ野球・広島カープファンの新王者は、今後の目標としてマツダスタジアムで試合を行う夢プランを明かした。
ようやく手にした栄光のベルト。新日本プロレスとして最大イベントのメイン。新王者の内藤は大観衆とともに「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン!」とメンバー全員の名を呼びながら、大合唱した。4年前にできなかったスタンドとの一体化を果たし、最後は心地よさそうにマイクを放り投げた。
昨年はG1クライマックス制覇も、タイトル戦出場はなかった。無冠返上へ最高峰のIWGP世界ヘビー初戴冠を目指し、激しい攻防を演じた。SANADAは内藤の得意技のデスティーノ、内藤はデッドフォールと、お互いの得意技をそれぞれが見舞う意地の張り合い。そして、旋回式デスティーノが決まらなかったものの、最後はフラフラになりながら、垂直落下式ノーザンライトボムからデスティーノを決めて3カウントを奪い、死闘を制した。
昨年、プロレス大賞を受賞し充実の1年を飾った内藤。24年はIWGP世界ヘビーのベルトを手にして、全国行脚に回ることを一つの目標にしていた。「また、次の目標ができましたよ。(試合前の会場の)VTRにも流れてましたけど、俺はマツダスタジアムで試合がしたい。そして俺の地元、東京足立区の東京武道館でも。まだまだ俺にはやりたいことがありますよ」と野望を明かした。
今年6月に42歳を迎えるが、衰え知らずの王者は会見場で「まだまだ続く内藤哲也のプロレス生活。トランキーロ、焦らずに。皆さまを熱狂空間にお連れしますよ」。2024年もプロレス界を先頭に立って沸かせることを誓った。