那須川天心KO宣言 拳を合わせ「俺のペースですよ」 観客や視聴者にもお願い「念を送って」

 フェイスオフするロブレス(左)と那須川天心(撮影・山口登)
 計量をパスしポーズを決める那須川天心
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 「ボクシング・8回戦」(23日、エディオンアリーナ大阪)

 前日計量が22日、大阪市内で行われた。ボクシング転向3戦目の東洋太平洋スーパーバンタム級6位・那須川天心(25)=帝拳=は、54・8キロで一発パスした。54・2キロでクリアした対戦相手のWBA世界バンタム級13位・WBO同級14位のルイス・ロブレス(25)=メキシコ=と拳を合わせ、自身のペースに引き込んだことを確信。3戦目で初のKO勝利を狙う。WBA・WBC世界ライトフライ級の防衛戦に臨む寺地拳四朗は48・7キロ、WBA世界フライ級王座に挑戦するユーリ阿久井政悟は50・8キロでそれぞれクリアした。

 那須川とロブレスはフェイスオフを終え、拳を合わせた。那須川は「お互い目が合って。相手をも好きにさせるというイメージで向き合っていました。『やってやる!』じゃなくて『この選手と戦えてすごくうれしい』と思ってもらえるような念を送りました」と、この場面を振り返った。

 「これも意味があるんですけど、自分から仕かけるっていうのがあって、それに乗ってくるわけじゃないですか。俺のペースですよ。それは自分の中でいつも決めてるんで。自分から仕かけるっていう」と種明かしし、試合前から「自分のペースでいけてる」という手応えを感じ取った。

 コンディションは「水分量を減らすとかそこまで考えずに、脂肪を削ってくっていうのを重きを置いてやってたんで、問題なく。いつもよりカスカスな状況でもないし、すげえいい感じだなっていうふうに思います」と説明。相手の体を見ても「しっかり仕上がってるなと思うけど、体で戦うわけでもない」と動じるところはない。

 過去2戦は判定勝ち。10日の公開練習では「KOする詐欺はやめようと思います」と冗談めかした那須川だが、この日は「前回と前々回できなかったことを全て、それだけをやってきたので。ホントにKOを狙うというか、チーム一丸となって全部やってきたんで、それを出すだけ」と明言。

 観客や視聴者にも「頼むから倒してくれっていう念をめちゃくちゃ送ってほしい。その念をしっかりと受け取って。最後は自分との戦いになるけど、それを乗せてくれるのはお客さん方なので」とメッセージを送った。

 ◆那須川の過去2戦VTR プロボクシングに転向し、デビュー戦となった2023年4月8日(有明アリーナ)、日本バンタム級2位の与那覇勇気(真正)を相手に2回にダウンを奪うなど、スピードで圧倒して3-0の判定勝ち。2戦目は同年9月18日(有明アリーナ)、メキシコバンタム級王者のルイス・グスマン(メキシコ)を相手に、1回と7回にダウンを奪うなど、3-0で大差の判定勝ちを収めた。

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