辰吉寿以輝が無敗継続!左拳痛めるもタフな日本ランカーに判定勝ちで日本ランク復帰濃厚 父・丈一郎には「どうせ文句ばっかり。聞き流す」も「今年は何かタイトルを」

 「ボクシング・8回戦」(23日、エディオンアリーナ大阪)

 ダブル世界戦、那須川天心の8回戦などの前座で、辰吉丈一郎の次男・寿以輝(大阪帝拳)が、日本バンタム級10位の与那覇勇気(真正)を2-0(76-76、77-75、77-75)の判定勝ちで下し、無敗を守った。戦績を16戦15勝1分け(10KO)とした。日本ランク復帰が濃厚となった。

 父譲りの超攻撃的戦法が身上だ。前日計量後には、目標を「しっかり倒すこと。それが僕のスタイル」と断言。世界戦の華やかな興行でアンダーカードに、「目立つのは好きなんで」と燃えていた。リングサイドでは父、丈一郎ら家族が見守った。

 相手は昨年4月に那須川天心のボクシングデビュー戦で6回判定負けを喫したものの、タフさを誇る日本ランカー。1回から辰吉が左フック、左ボディーを的確に当てて主導権を握った。2回は与那覇が盛り返しつつも、辰吉もきっちり返してペースを落とさない。4回終盤に辰吉が連打で与那覇をぐらつかせ、一気に畳みかけていったが、与那覇も鼻血を流しながら、粘り切った。5回は与那覇もアッパーなどで巻き返して、辰吉も鼻から出血。6回は決め手を欠く展開となったが、7回は与那覇がギアチェンジで前に出てきたが、辰吉もしっかり返してペースを握らせず、8回も連打の勢いを落とさずに、そのまま押し切った。

 コロナ禍とケガで試合から遠ざかり、昨年8月にはフェザー級で2年9カ月ぶりの復活星をKOであげた。今回は、主戦場のスーパーバンタム級より約1キロ軽い契約ウエートで、父が世界を獲ったバンタム級も「おやじの階級だったから」と視野に入れていた。「とにかくベルトがほしい」と渇望しており、日本ランカーの与那覇には必勝が大命題だった。

 試合後は「倒して勝ちたかったんですけど、相手も根性があっていい選手でした。試合できてよかったです」と語り、左拳を痛めたことを告白。「ちょっと痛いぐらい。飯食ったら治ります」と、語った。父について聞かれると「どうせ文句ばっかり言うんで、聞き流します」と笑いつつ「判定やったんですけど、今年は何らかのタイトル取るように頑張るんで応援宜しくお願いします」と、今年の飛躍を誓った。

 控え室では左拳は1ラウンド途中で痛めたことを明かし、「折れてはいないが、ちょっと腫れているくらい。我慢して痛いなあ、くらい」と、振り返った。日本ランク入りについては「そうですね。いい試合したと思うので入ってくれたらいいと思います」と、期待した。

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