“浪速のジョー”無敗街道守った次男寿以輝にゲキ 「無冠のままでおったら飽きられる」今は「『辰吉』の名前だけやもん」

 「ボクシング・8回戦」(23日、エディオンアリーナ大阪)

 ダブル世界戦、那須川天心の8回戦の前座で、辰吉丈一郎の次男・寿以輝(大阪帝拳)が、日本バンタム級10位の与那覇勇気(真正)と対戦。2-0の僅差判定で勝利した。戦績を16戦15勝(10KO)1分けとデビューからの無敗街道を守った。

 リングサイドで見守った父の丈一郎は、勝利を見届け「拳痛めたな」とひと言。寿以輝自身も1回に左拳を痛めたことを明かしており、「すぐわかった。殴り合いの好きな人間がこんな(細かいパンチを繰り出し)、痛いんやろうなって」と気遣った。自身も繰り返した拳のケガは強打の証し。「これも経験。このレベルで痛めるんやから教訓になれば」とも話した。

 日本ランカーを下したことで、寿以輝の日本ランクへの再浮上は濃厚となり、本人は年内に日本か地域王座への挑戦を望んでいる。父は、ケガやコロナ禍でブランクが長引いたことを「もったいなかった」とした上で「27歳で無冠のままでおったらみんなに飽きられる。『辰吉』の名前だけやもん」と、「ジュニア」から脱却を望んでいた。

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