初TKO勝ちの那須川天心 バンタム級で世界獲り宣言「日本人強い選手いるけど世界狙っていく」

 「ボクシング・8回戦」(23日、エディオンアリーナ大阪)

 東洋太平洋スーパーバンタム級6位・那須川天心(帝拳)が54・8キロ契約でボクシング転向3戦目に挑み、初の世界ランカーとなるWBAバンタム級14位のルイス・ロブレス(メキシコ)に3回TKO勝ちした。終始主導権を握る展開となり、4回開始時に相手のロブレスが右足首を痛めたとして立つことができず、試合続行不可能でTKO勝ちとなった。唐突な終幕に那須川自身が「KOでしょ?」と確認する場面もあった。

 ただ、それでも初の世界ランカーを相手に進化を示した一戦。「(相手が足痛めて続行不能に)キックの試合みたいですね。進化してる姿をみせられたと思う。自分自身強くなっている」と胸を張りつつ「まだ進化続けている途中。みんなKOできないって言ってたけど、まあKO?、TKOできたと思う。今後も強くなり続ける。今回ダメージないんで、次もすぐ試合したい。どんどん強い相手と。今回今までで一番軽い体重でやりましたけど、もっと下でバンタム級でいけると実感してる。日本人強い選手いるけど、しっかり世界狙っていく。皆さん待っててください」と、宣言した。

 ◆那須川天心(なすかわ・てんしん)1998年8月18日、千葉県松戸市出身。5歳で極真空手を始める。2014年、キックボクシングのRISEでプロデビュー。16年、RIZINで総合格闘技デビュー。1日で2戦2勝。18年、ボクシング元世界5階級王者メイウェザーと3分3回の非公式戦で対戦し、1回TKO負けした。22年、武尊との頂上対決に勝利。キック全勝でボクシングに転向、23年4月にプロデビューし判定勝ちした。同年9月の2戦目も判定勝ちした。身長165センチ。右ボクサーファイター。

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