オカダ・カズチカ 涙の所属ラストマッチ「これでお別れじゃない。また会いましょう」

 「プロレス・新日本」(24日、後楽園ホール)

 今月で退団するオカダ・カズチカが、所属としてのラストマッチで、棚橋弘至、石井智宏と保持するNEVER無差別級タッグ王座の防衛戦を、マイキー・二コルス、シェイン・ヘイスト、藤田晃生組の挑戦を受けて行った。

 試合前から特大の「オカダ」コールに包まれたオカダはダイビングエルボードロップ、ドロップキック、レインメーカーと得意技を惜しみなく披露して藤田から3カウントを奪い、8度目の防衛で有終の美を飾った。

 マイクを握ったオカダは「もう泣きたくないんですよ、さんざん泣いたから。でも17年間、熱い熱い熱い歓声、本当にありがとうございました」と涙でファンに感謝。試合後は石井にベルトを巻いてもらったが、「今日で返上します」としつつ、「石井さんと棚橋さんには本当に感謝しかありません」と、タッグパートナーに礼を述べ、「また、必ず会うと思いますので、その時オカダ・カズチカを、レインメーカーをよろしくお願いします」と、ひとまずの別れを告げた。

 会見では「2007年、19歳の時からですかね、たくさん学ばせてもらって、メキシコから帰ってきてガリガリのどうしようもないレスラーでしたけども、ここまで一人前にしてもらって、しっかりと送り出してもらえるという、本当に感謝しかない」と団体に感謝。

 2月はフリーとして2・11大阪大会、2・23&2・24札幌の3大会に参戦。大阪では棚橋と一騎打ちを行うオカダは「しっかりとね、外敵として、社長業に専念させてやりたいなと思います」と宣戦布告。「これでおしまいじゃない、お別れじゃない。また会いましょう」と、違う形での再会を約して去った。

 また、棚橋はあえてオカダと試合後の会見をともにせず。「いつまでもいてほしいという、そういう願いは不思議な感情なんで。中邑真輔の時もそうだったけど、大きな喪失感はあるよね。ただ、今は止まってられないから」と話した。

 オカダを見送った石井はこみ上げてくるものを抑えきれなくなったのか、「想像以上に来るな、これ」と報道陣に背を向け、「試合で学ぶものたくさんあったし、リング外でもあいつからいろいろ学んで。3人でタッグ組んだのもオカダのおかげだしな。最後、新日本を復活させた男(棚橋)と新日本を変えた男(オカダ)、この2人とタッグを組んでベルトを巻けたことは誇りに思うよ。オカダ、ありがとう」と、キャリアも年齢も下のオカダに感謝していた。

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