34年前、タイソンの前座で東京ドームのリングに立ったのは“浪速のジョー”だった 5月6日開催報道の井上尚弥VSネリ

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者、井上尚弥(大橋)が、元世界王者でWBCスーパーバンタム級1位のルイス・ネリ(メキシコ)と5月6日に東京ドームで対戦することで合意したと、25日までにESPNなど複数の米スポーツメディアが報じた。

 東京ドームでのボクシング興行は過去2度で、いずれもマイク・タイソンが世界戦を行った。88年3月21日にドームのこけら落としとしてトニー・タッブスに2回KO勝ち。90年2月11日には、ジェームス・ダグラスと対戦し、10回KOで初黒星を喫して王座から陥落した。いずれも5万人超の観客を集めた。

 この国内最大級の華やかなリングに立った日本人が、後にWBC世界バンタム級王者になる辰吉丈一郎(当時大阪帝拳)だった。未完の大器としてプロ2戦目で前座に抜てきされ、バンタム級の前タイ王者、チュチャード・エアウサンパン(タイ)と10回戦で対戦した。

 この試合で辰吉は、1回に低いガードをつかれて左カウンターでダウンを喫するが、2回にボディー攻撃を中心逆襲。2分18秒にKO勝ちした。その後の武器となる強烈な左ボディーが炸裂。エアウサンパンは、キャンバスに倒れ込み、腹を抱えてもん絶した。

 辰吉はこの年の9月に、プロ4戦目で日本バンタム級王者、岡部繁(セキ)へ挑戦。初めての後楽園ホールでグルグルと右手を回して相手を挑発するパフォーマンスを見せ、4回に左ボディーでこの回3度目のダウンを奪取し、史上最速タイ4戦目での日本王座獲得を達成した。

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