左脚が紫色になっても前へ…武尊の不屈の戦いに最強王者も脱帽「世界一のすごい根性のある選手」 再戦も?

 「ONE」(28日、有明アリーナ)

 メーンイベントのフライ級王座戦で、元K-1世界王者の武尊が王者のスーパーレック・キアトモー(タイ)に挑み、判定0-3で敗れた。

 防衛に成功した“最強王者”スーパーレックは勝利者インタビューで「武尊の強さには驚かなかった。世界一のすごい根性のある選手」と、左脚が紫色になりながらも前に出続けた武尊に脱帽した。今後については「常に戦闘準備を整えている。武尊との再戦でも、ロッタンとの再戦でも、どちらでもやります」と、語った。

 試合は1回から王者スーパーレックが強烈なローキックを武尊を浴びせて、主導権を握ったが、武尊もローキックで応戦。攻防が続いた。2回も王者のローが次々の武尊の左太ももに。見る見る腫れていったが、武尊もパンチのコンビネーションで反撃。終盤には王者を追い込み、ふらつかせる場面もあった。3回も王者のローキック攻めは止まらず、武尊は足引きずる場面も。しかし、前に出て攻め続けると、右ハイキックをガードし、一気の攻勢に。パンチのラッシュでダウン寸前まで追い詰めた。

 4回も前に出続ける武尊。相手のヒザを浴びながらも笑いながら前に出る根性をみせた。スーパーレックも的確に反撃し、武尊は鼻から出血した。5回は王者が前に出て、武尊を追い詰める。足が止まる中で、武尊は右拳で反撃。最後まで互いに手数が止まらないまま、死闘の終わりを告げるゴングがなった。

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