井上尚弥 年間表彰3冠 MVP、KO賞、年間最高試合賞「今年もワクワクするような試合を」
プロボクシングの2023年年間表彰選手が2日に発表され、スーパーバンタム級4団体王座統一を果たして史上2人目の2階級4団体統一王者となった井上尚弥(30)=大橋=が、満票で最優秀選手賞(MVP)に選出された。6年連続7度目の受賞は自身の歴代最多記録を更新するもの。4年連続7度目のKO賞、スティーブン・フルトン(29)=米国=戦で4年ぶり3度目の年間最高試合賞(世界戦)にも選ばれ、3冠に輝いた。表彰式は19日に行われる。
スーパーバンタム級に階級を上げた2023年も、モンスターイヤーとなった。23年はここまで全米ボクシング記者協会、米リング誌、WBC、IBFなどのMVPに選出されており、世界ボクシング界の顔の地位を不動のものにしている。
7月25日にはフルトンに8回KO勝ちしてWBC・WBO王座を奪取。12月26日にはマーロン・タパレス(31)=フィリピン=に10回KO勝ちしてWBA・IBF王座を獲得。わずか2戦で4団体王座を統一した。
井上は所属ジムを通じて「ありがとうございます。MVPは6年連続7度目という事でこれまで積み重ねてきた事の大きさを振り返ると、日頃から支えてくださっている大橋(秀行)会長はじめスタッフの皆さま、そして何よりいつも声援を送ってくださるファンの皆さまに改めて感謝の気持ちでいっぱいです」と周囲やファンに感謝のコメント。
5月6日に東京ドームでルイス・ネリ(メキシコ)の挑戦を受ける可能性が濃厚になっているが、「今年も皆さんがワクワクするような試合ができるよう、歩みを進めていきます」とファンに約束した。