１分間最強を決める格闘技イベント「ＢｒｅａｋｉｎｇＤｏｗｎ（ブレイキングダウン＝ＢＤ）」の社長を務める朝倉未来が３日、自身のＹｏｕＴｕｂｅチャンネルを更新。１月２３日のボクシング転向３戦目を自身初のＫＯ勝利で飾った那須川天心（帝拳）との対談を公開した。

　公私で親交が深い２人らしくざっくばらんな対談では、トレーニングから互いの恋愛観まで話題が及んだ。その中で、ＢＤの現状についても言及。朝倉は「ＢＤは格闘技人口をめちゃ増やしている」とし、さらに格闘技人口を増やすために、ＢＤのジム設立の青写真を披露した。

　「ＢＤを見た人が、俺もちょっと動きたいとなったときに行けるジム。そこで格闘技の才能が開花するかもしれない。競技人口が増えれば、マジの天才みたいなのが現れてくるからね」と意図を説明。「ＢＤへの入りから本物志向になる人も多い。こっちがかっこいいと。それもいい」とＢＤだけにこだわらない底辺拡大を見据えた。

　一方の那須川は、ＢＤを切り抜き動画しか見ていないとしながらも「見ちゃう」「ずっとけんかしてますよね」と話した。「天心はアスリート、生まれも（その後も）ずっと。でも、格闘技ってけんかとの親和性、高くない？」と朝倉が言うと「それはあると思います。格闘技の歴史を見てもそう」と賛同。「ＢＤが悪いと言っている人も結構いるけど、そんなことなくて昔からある。そこは共存すべきだと思うし、僕は良いも悪いもないと思います」と受け入れているという。

　また、朝倉は、登録者数１００万人突破を機に昨年２月に自身のＹｏｕＴｕｂｅ活動を停止している那須川に「やった方がいい」と提言。「ボクシングはプロモーションがうまくない。天心のあんないい試合を、見てない人、多いと思うよ」と課題を掲げ、「自分でプロモーションするべきだと思う。ユーチューバーみたいなドッキリ企画はやらなくていいけど、使わないともったいない」と勧めた。那須川も「（ボクシングに）慣れてきたら徐々にやろうかな。段階が大事かな」と話していた。