ボクシング 穴口一輝さん告別式に長谷川穂積さん、大橋秀行会長らが弔問

 2日に死去したプロボクサー穴口一輝さん(享年23)の葬儀・告別式が7日、大阪・岸和田市の斎場で行われた。真正ジムの山下正人会長、大橋ジムの大橋秀行会長、元世界3階級制覇王者の長谷川穂積さん、日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長ら約300人が参列した。

 穴口さんは昨年12月26日に有明アリーナで日本バンタム級王座に挑戦し、王者の堤聖也(角海老宝石)と一歩も譲らぬ壮絶な打撃戦の末に僅差の判定負けを喫した。試合後はやや足がおぼつかない様子ながら、セコンドに抱えられるように歩いて控室へ戻ったが、その後意識を失い病院へ搬送された。右硬膜下血腫で緊急の開頭手術を受け、経過観察中だったが手術後も意識が戻らず亡くなった。このタイトルマッチは2023年のJBC年間表彰で、世界戦以外での年間最高試合に選出された。

 安河内事務局長は「試合を管理する立場として重く受け止めています。しっかりと向き合い、どこかに瑕疵(かし)はなかったのか、映像などをチェックして検証していきます。穴口選手の死を無駄にはしません」と改めて再発防止を誓った。

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