WBA王者の井上拓真が公開練習「油断は一つもない。今までにない自分をしっかり出せれば」

 公開練習を行った井上拓真
 公開練習を行った井上拓真
 記者会見を行った(左から)井上真吾トレーナー、井上拓真、大橋秀行・大橋ジム会長
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 「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(24日、両国国技館)

 前IBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(32)=フィリピン=の挑戦を受けてWBA王座の初防衛戦に臨む井上拓真(28)=大橋=が8日、横浜・大橋ジムで公開練習を行い、3分3回のシャドーと3分2回のサンドバッグ打ちを披露した。

 試合をいったん延期したアバラの負傷は完治しており、スパーリングは60ラウンド弱、最長10ラウンドを行ってきたという井上は「体重も順調に落ちてきて、スパーリングもやりきっていて、全ていい状態」と好調をアピール。

 「今までにない自分を、攻撃的な部分も含めてしっかり出せていければいいな。試合で進化した姿を見せていきたい。本来の打たせないボクシングの中に、ヤマがあったりをより増やしていきたい」と、ニュー拓真を見せるつもりだ。

 アンカハスはスーパーフライ級で世界王座を9度防衛した猛者だが、井上は「油断は一つもないですし、すごく熱い試合になるんじゃないですか。ワクワクしていますね」と、本番に向けて気合十分。「目標に掲げている4団体統一に向けて負けられない試合。必ず防衛したい」と誓った。

 大橋秀行会長は相手について「今まで一番強敵なのは間違いない。パンチ、スピード、テクニック全てにおいて一級品」と指摘し、「拓真もこの試合を乗り越えれば一段上がる」とゲキ。バンタム級戦線は同日にWBC王座に挑戦する中谷潤人の参入など盛り上がりを見せており、大橋氏は「新たな展開にしたいために大事な試合」と今後を見据えていた。

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