オカダ・カズチカが有終の美 棚橋弘至と一騎打ち 試合後には涙で抱擁

 棚橋弘至(手前)を攻めるオカダ・カズチカ(撮影・石井剣太郎)
 バックステージで抱き合うオカダ・カズチカ(右)と棚橋弘至
 棚橋弘至(左)を攻めるオカダ・カズチカ(撮影・石井剣太郎)
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 「プロレス・新日本」(11日、エディオンアリーナ大阪)

 1月いっぱいで新日本を退団したオカダ・カズチカ(36)が大阪ラストマッチで、昨年末、社長に就任した棚橋弘至(47)と一騎打ちを行い、レインメーカーで有終の美を飾った。リング上でもバックステージでも棚橋と抱擁したオカダは涙にくれつつ、「棚橋さんの新日本プロレスの誇りになれるように進んで行きたい」と話した。

 2012年2月12日、同じ会場で、米国から凱旋直後のオカダがエース・棚橋からIWGPヘビー級王座を奪取。12年後のこの日は、超満員札止めの大観衆の前で、オカダのレインメーカーを棚橋がスリングブレイドで切り返したり、棚橋がコーナー最上段から場外のオカダにハイフライフローを放ったりと、2人の激闘史を凝縮したような名場面が続く。最後はオカダがヘビーレインからのレインメーカーで3カウントを奪った。

 棚橋がオカダの肩をたたき、抱き合いながら言葉をかけると、オカダは涙をこらえきれなかった。「やっぱりレインメーカーってのは、棚橋さんあってのレインメーカーだと思うし」と、年長の好敵手に感謝したオカダは「自分が活躍して、新日本プロレスの良さを広めていけたら」と、これから羽ばたく世界に目を向けていた。

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