世界初挑戦で敗れたサラリーマンボクサー阿部麗也「正直、何もできなかった」ロペスが3度目の防衛

 IBFフェザー級タイトルマッチで打ち合う阿部麗也(右)とルイスアルベルト・ロペス(Milkey Williams/Top Rank提供、共同)
 IBFフェザー級タイトルマッチでルイスアルベルト・ロペス(右)のパンチを受ける阿部麗也(Milkey Williams/Top Rank提供、共同)
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 「ボクシング・IBF世界フェザー級タイトルマッチ」(2日、ベローナ)

 フルタイム勤務のサラリーマンボクサーということで注目を集めたが、初の世界挑戦、初の海外マッチで王者ルイス・アルベルト・ロペス(30)=メキシコ=に8回39秒、TKOで敗れた1位の阿部麗也(30)=KG大和=は試合後、「完敗ですね。強かった」と語った。

 序盤にロペスの左フックで右目を大きく腫らしたことについて「入りは正直別にラウンド取られてもいいと思ってたんで、どんなもんか相手の動きとか見ようと思った矢先にこれをもらって腫れたんで、そこから気持ち的にひるんだ部分もあった。そこで弱みを見せちゃったかな。完全に目元にガンともらったなっていうのがあって、あ、目いったなって。けっこう見えなくなって、完全に守り体制になって。完全に後手後手になっちゃったんで。ペースも取られたし、正直何もできなかった」と説明した。

 試合全体についても「気持ち的に止められないような戦い方になっちゃったんで。途中から(右目が)見えてきたじゃないかと思って、左とか狙っていこうかと思ったんだけど。相手が(手数が)減ったのもあったんで、そこ狙おうかなと思ったんだけど、気持ち的に余裕を見せるのが、相手の方が全然上だったなと。最後のまとめとかも正直全く対応できなかったんで、完敗ですね」と、終始ロペスのペースだったと振り返った。

 変則的なロペスのスタイルについても「間合いと出る角度が全然わかんない。ボディーだと思いきや上に飛んできたり。もちろんそんなの分かってたんですけど、対比してみて、やっぱり分かんないなって。スピードと返しとパワーとリズムが独特で全然つかめなかった。パンチはありますね、けっこう体ごと来るんで」と、対応できなかったという。

 今後については「サラリーマンボクサーって、勝たなきゃ意味ないんでね。完敗だしね。次は次でまた考えることなんで」と明言を避けつつ、「ここで体験できたのはデカいですね、海外で」と話していた。

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