阿部麗也 8回TKO負け サラリーマンボクサー「完敗ですね」変則的な王者のスタイルに苦戦
「ボクシング・IBF世界フェザー級タイトルマッチ」(2日、ベローナ)
フルタイム勤務のサラリーマンボクサーが世界初挑戦ということで注目を集めた阿部麗也(30)=KG大和=だったが、初の世界挑戦、初の海外マッチで王者ルイス・アルベルト・ロペス(30)=メキシコ=に8回39秒、TKOで敗れた。「完敗ですね。強かった」と王者の強さを認める結果に終わった。
序盤に左フックで右目を大きく腫らし、「そこから気持ち的にひるんだ部分もあった。けっこう見えなくなって、完全に後手後手になっちゃって」と振り返った。変則的なロペスのスタイルにも「分かってたんですけど、対峙(たいじ)してみて、やっぱり分かんないなって。スピードと返しと、パワーとリズムが独特で全然つかめなかった」と苦戦した。
最後はパンチをまとめられ、レフェリーが試合をストップ。今後については「サラリーマンボクサーって勝たなきゃ意味がない。次は次でまた考えることなんで」と述べるにとどめた。