井上拓真 兄・尚弥との4年半ぶり世界戦そろい踏みに「一緒の方が高め合える」
「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(5月6日、東京ドーム)
1位の石田匠(井岡)の挑戦を受ける王者・井上拓真(大橋)が9日、横浜・大橋ジムで大橋秀行会長、父の井上真吾トレーナーと記者会見を行った。石田を「長身でジャブがうまい選手」と評価しつつ「触れさせないでやりたいボクシングをやって、最終的にKOで勝ちたい。つまらない試合にはならないと思います」と宣言した。
2月24日にジェルウィン・アンカハスを撃破して初防衛に成功した井上は、世界戦では異例の2カ月強という短いスパンで2度目の防衛戦に臨む。自身、プロでは最短の試合間隔になるが「短いと体も仕上がっている状態なので逆にいいのかな」と問題視せず。「試合自体好きなので、緊張感とか雰囲気が。また早くやれるのは非常に楽しみ」と
現在の体重は60~61キロ。通常なら試合後は64キロほどまで増えるというが、今回はアンカハス戦の試合時の60キロからほとんど変わっていない。試合後1週間もしないうちにロードワークを再開し、今月4日にはジムワークを再開したという。
当日は兄・尚弥と、2019年11月7日以来の世界戦での兄弟そろい踏みが実現する。井上は「一緒の方が練習も切磋琢磨(せっさたくま)できますし、高め合いながらできる。同じところに向かっていける」、真吾氏も「オン、オンで、同じようなスケジュールで、例えば減量もできる。お互いにいいし、自分もそれがいいと思ってます」と、メリットを説明していた。